参院選 京都選挙区候補 日本共産党

「だれの子どももころさせない」─のアピールが全国各地で共感を広げた「安保関連法に反対するママの会」発起人の西郷南海子さん(28)と対談。戦争法廃止へのたたかいと「国民連合政府」の実現、憲法を生かし、子どもが生き生きと育つことのできる社会に変えようと話が弾みました。

一般市民と共に政権つくる

大河原
「ママの会」を1人で立ち上げられ、そこから急速に全国へ運動が広がり、安倍政権を追い詰める大きな力になりましたね。よろしくお願いします。
西郷
安倍政権を倒すためにも、ぜひ一度お会いしたかったんです。よろしくお願いします。
大河原
私たちは「戦争法廃止の国民連合政府」の実現を提案して、幅広い団体・個人の方と懇談しています。西郷さんは先日、志位和夫委員長と会われたそうですね。どうでしたか?
西郷
いろんな質問や疑問にすごく丁寧に答えていただきました。まず、「なぜ『〝国民〟連合政府』という名称なのか」ですが、野党、政党だけで連立するんじゃなくて、一般市民・団体も参加し、みんなで政権をつくろうということなんですね。納得できました。
大河原
名称は仮称なので、こだわっていないんです。憲法違反の戦争法をなくして、立憲主義を回復するというのは、個々の政策課題とは次元の違う、この国の根幹を立て直す問題ですから、その一致点でたくさんの人と政権をつくりたいと思っています。
西郷
ぜひ実現したいですね。参院京都選挙区は改選数が2です。自民党現職を追い落として、法案に反対されていた民主党の福山哲郎さんと大河原さんに勝ってほしいと思っています。どうやったらいいですか?
大河原
ありがとうございます。頑張ります。参院選で私たちが勝つために、まずは戦争法の問題点を知ってもらうことが大切だと思います。学習会の講師も各地でしているのですが、戦争法や憲法・立憲主義の中身をみなさんが学ぶなかで、運動が大きく展開してきたと感じています。
西郷
そうですよね。中身が「戦争するための法」だということを知ってもらわないといけない。政治に関心がないママたちにも憲法カフェなどで知ってほしいですね。毎日、保育園の送り迎えで自転車に乗ると大河原さんの「憲法守る」というポスターを見かけます。いまや憲法を守ることを公約にしないといけない、危うい時代なんだと感じています。
大河原
戦争法を強行した自民党の次の狙いは改憲です。これを許してはならないし、立憲主義を取り戻して憲法を暮らしに生かした政治にしなければなりません。

ピクニックで反戦アピール

西郷
憲法は、法律とはまったく違うことを知ってほしいですね。国家権力の暴走を縛り、国民を守るものですよね。本当に安倍政権には怒りまくっています。先日も「1億総活躍社会」なんてスローガンを打ち出して、菅官房長官は「たくさん産んで国家に貢献」と言う。女性を子どもを生む道具としか見ていないし、私たちを人材、購買力などお金を生み出すものと見ているんじゃないでしょうか。
大河原
そうですね。派遣法改悪などはまさに働く人をモノ扱いして使い捨てにするためのもの。戦争法だけでなく、雇用や社会保障改悪で国民の暮らしがめちゃくちゃにされようとしています。
西郷
知り合いのシングルマザーの方は、非正規雇用で夜も仕事をしています。夜間の仕事の時給よりも一時保育所の料金のほうが高いんです。仕事をつなぐためだけに赤字でも働かざるを得ない。そんな家庭で育った子どもにとって、自衛隊は魅力的に見えるんじゃないかと思うと恐ろしいですね。
大河原
お金ももらえるし、資格も取れる。貧困な家庭を構造的に作り出して、戦場に送り出すようなことは絶対にやらせてはならないですね。軍事強化でなく、憲法を生かし子どもを守る政治にしたいと思います。そういう点で、「だれの子どももころさせない」と訴えてきた「ママの会」の運動の広がりはすごかったですね。
西郷
私が7月に1人で立ち上げた「ママの会」が、現在全国で60以上に広がっています。一歩踏み出すのは勇気がいるけれど、踏み出せば見てくれている人はたくさんいるんですね。高知では、勇気を振り絞って1人のママが立ち上げて、一週間後にやっともう一人が加わり、次第に人数が増え、学者の会のメンバーと記者会見までしたそうです。
大河原
ママだけじゃなくて、学者、学生、弁護士でも広がりました。京都弁護士会は、円山音楽堂での大集会、デモ、ロングラン宣伝などかつてない運動をしました。これからも戦争法廃止へ活動していくことになっています。
西郷
ママが3人寄れば文殊の知恵と言っているんですが、面白い取り組みがあります。ピクニックに行って、お弁当を食べながら「だれの子どももころさせない」の横断幕を掲げるんです。子どもがいる制約を逆に生かして、いろんなアピールをやろうと。ちなみに大河原さんは、お子さんとはどう過ごされているのですか?
大河原
小学生の男の子が2人いて、妻に任せきりの時間が多いのですが…。今は町内会長をやっているので、地蔵盆や運動会にいっしょに行ってますね。時間が合えば、大好きな京都サンガの試合を見に行ったり、家で梅干しや味噌作りをして、楽しんでいます。
西郷
それを聞いただけでもすごく良いパパだと思いますよ。世間のパパは家に帰った途端、死んだように眠っている人も多いです。

安倍政権を倒し国民連合政府を

大河原
本当にそうだと思います。今でも大変なのに、派遣法改悪に続いて残業代ゼロ法案が作られようとしています。自民党政権が続いたら、過労死だらけの社会になってしまうかもしれない。労働法制改悪なんて許せませんね。ところで、西郷さんは大学院でどういう研究をされているんですか?
西郷
今は教育学の大学院ですが、実は、京大法学部に入学していたんです。
大河原
そうなんですか。後輩だったんですね。
西郷
「戦争をなくしたい」と思って法学部にきたけど、そんな授業や教授とも出会えなくて、教育学部へ移ったんです。そこでデューイ(米国の哲学者・教育哲学者)の思想に出合い、研究しています。民主主義は選挙権だけではなく、いろんな人たちと関わり、個性を引き出しあいながら実践しようという思想で、「ママの会」の活動も、大学の研究も私の中では一体のものなんです。
大河原
なるほど。私は弁護士活動の中で、戦争被害にあった原告の方や貧困に苦しむ人たちと接する中で、政治を変えないといけないと思い、立候補を決意しました。民主主義や憲法を守ることは、私たちの生活に密着したものだと実感しています。
西郷
子育て、暮らしや労働など全部が、戦争法と憲法につながる問題だと感じます。いまのひどい実態を変えるためにも安倍政権を一刻も早く退陣させたいですね。
大河原
自民党政治の根本には、大企業中心で、米国に従属している問題があり、それを変えなければなりません。でもまずは立憲主義を取り戻すために、西郷さんらママさんにも加わってもらえる国民連合政府を実現させたいですね。
西郷
何度か選挙のお手伝いをしたことがあるんですが、自分の応援した人が議員になるってすごくうれしいですね。SNSも使いながら、いろんな人を気軽に選挙活動に誘ってほしいです。
大河原
たくさんの人に参加してもらい、選挙をたたかいたいと思います。ありがとうございました。

さいごう・みなこ 1987年生まれ。神奈川県鎌倉市育ち。京都大学大学院教育学研究科博士課程1回生。今年7月に「安保関連法案に反対するママの会」を立ち上げる。12年には「原発いらないコドモデモ」を呼びかけ、京都市内でデモ行進を実施。3児の母。

「京都民報」より転載

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